● 東北自動車道長者ヶ原:SA(出発)
さあ!いよいよ、今日から本格的に4台のキャンピングカーでのキャンプツーリングの始まりです。
本日の予定は、寄り道も入れてまたもや約400キロと、初日から少々ハードスケジュールになっている。
最終目的地は青森港フェリー埠頭で、翌朝乗船する予定ですがフェリーは空いているだろうか?予約をしていないので少々心配です。昨夜は仕事の後の夜間走行でちょっと疲れましたが、今日はその分陸奥青森を堪能しようと思ってます。
● 十和田湖 (昼)
昨日遅かったせいもあり、今朝は少々遅いスタートだったが、東北自動車道の 「十和田湖IC」 迄は2時間足らずで到着し、十和田湖周回道路へ向かう国道103号でもルートは比較的順調だった。乙女の像付近で昼食にしよう!という予定にはゆっくりと間に合い、食事の前に十和田湖も一通り観光することが出来た。
「名物に旨い物無し!」 と、誰か(私ではありません)が、言っていたが、うまいことをいう。
先輩から話しに聞いていたあの一品を是非食べようと楽しみにしていたのですが、・・・
「十和田湖名物:姫鱒定食¥2500円也」 は、お世辞にも旨いとは言えなかった。
(食べたお店が悪かったか?シーズンオフの所為?)
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自称釣りキチ?魚好き?のお兄さん達は、顔を見合わせて 「姫鱒ってこんなパサパサなの?」 って、がっかりしていた。
● 奥入瀬から蔦温泉へ
十和田湖からは、「奥入瀬渓流」 の見事な流れに沿って青森までひたすら下って行く。
今日は以前にここを通った先輩に教えてもらった陸奥の秘湯がお目当てで、奥入瀬渓流に沿って絶景の山岳道路(国道120号)をしばらく下っていくと、十和田湖温泉郷へと入ってきた。
温泉への案内板にしたがって国道から左へ分かれた県道1号は、林道のようにくねくねしていて走りにくい。
文句を言いつつ暫らく走って行くとやがて 「蔦温泉」 という看板が見えてきた。この場所が教えてもらった温泉なのかどうか半信半疑ではあったが、取り敢えず図体の大きな車でも充分な駐車スペースがあったので、ここの温泉に寄って行くことにする。
新館の方は工事中でしたが、本館の方はとても鄙びたいい感じ(実はただ古いだけ、なんちゃて)がするいわゆる古典的な日本旅館で、別棟になっているお風呂場は総桧(青森ヒバ?)造り(古く黒ずんでいるので本当は良く分からない)の立派な物である。
さらに驚いたことに浴槽の底板の隙間からこんこんと温泉が湧き出しているとても珍しい温泉でした。
● 八甲田山、死のながーい下り坂行軍
「蔦温泉:千人風呂」 は、噂通りのいい温泉でした。
夏だというのに調子に乗って、よーく!温まってしまったので、噴き出る汗がなかなか止まらない。
仕方なく頭にタオルを巻いて汗が目に入らないようにして走り出すことにした。まだ青森のフェリー埠頭迄はかなり距離がある。頑張って走ろう!
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国道394号から県道40号は長〜い下り坂が延々と続くので、排気ブレーキの設定の無いシステムのドラム式ブレーキの我が愛車は、当然焼き付きのペーパーロックが心配になります。
先程の 「蔦温泉」 からこの辺りにかけては冬の間は閉鎖になるのでしょうか?それともスキー客のために除雪するのかどうか分かりませんが、嫌になるほどの長い距離を下る。恐らく箱根ターンパイクの3倍ぐらいの道程はある?と思う。
なるべくブレーキを踏まないように気を付けてはいたものの、重量のある車なのでなかなかエンジンブレーキも効いてくれない。タイヤとホイールが丁度チンチンのやばい状態になってきたところで
「八甲田山雪中行軍遭難者銅像」 という観光ポイントがあったので、ここでブレーキと運転手の熱を少々冷やすことにした。
すると突然霧がたちこめてきて、兵隊の像があちこちに在るこの辺りは丁度、あの映画 「八甲田山死の彷徨!」 さながらで、真夏ではあったが寒気のするとてもいい雰囲気を味わった。(~_~;;
● 青森埠頭からフェリーで渡り、7月30日函館埠頭 (泊)
キャンピングカーは架装とその装備の為にいやでも重くなってしまう車なので、どうしても酷使するブレーキが心配と不安の種となります。
新型のコースターの様にディスクブレーキや排気ブレーキが装着されていればいいんですが、古いタイプの我が家のキャンカーにそんなしゃれた物は付いていません。
焼き付を防ぐには、車間距離を十分に取り、とにかくブレーキを踏まない様に走るしかないんです。
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ブレーキを騙し騙し、何とか無事!青森の市内迄辿り着いた。市内観光やねぶたの見学をする前にフェリー乗り場に行って予約の確認をしようと窓口で尋ねると、何とラッキー!今夜の便に4台分空きがあり、乗船できるそうです。
通常6m 以上の車4台分が空いているなんて事は滅多に無いみたいですが、2台程度ならば予約無しで何時でも乗船できるみたいです。
「それじゃ今夜乗っちゃう?!」 と青森市内の観光を取り止めにして、PM 20:50 函館行の東日本フェリーにいそいそと乗り込んだ。
船旅の行程は、約4時間の予定ですが・・・心配な事がある。私を含め我がファミリーは全員そろって船に弱いんです。揺れたらやだな〜・・・などと思いながら出航した。
聞くところによると、このフェリーにはお風呂があるというので、お父さん達はさっきはいったばかりなのにまたもやひと汗流しに行き、他の連中は空いている船底の1ブロックを貸し切り状態で占領していた。
船内が空いていたせいもあるが、思い思いに楽な格好で過ごす事が出来たので、心配するほどの揺れも無く、あっと言う間の4時間!穏やかに快適な船旅が出来ました。
という訳で、AM01:00 記念すべき、道内始めの一歩!を踏み出したのである。
が、現在午前一時だ。ひと眠りしたら頑張って走り出さなければならない!とりあえず乾杯したら寝よ〜ぜ〜っ!・・・
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